« ない… | Main | 春風びゅー! »

2011.03.26

地震、その後

水と牛乳が飲めなくなると、人間が住む場所じゃないなあって思うなあ・・・。

地震関連のことは、自分の気持ちを書いたとしても他の人に読んでほしいと思えなくて、あまり書く気になれなかったんだけど・・・。でも、記録としては残したい。
そんなわけで、地震後、考えていること。

地震と津波による被害については、もう私だけの胸に。記録しなくても、たぶん記憶から抜けることはないと。

記録しておきたいのは、原子力発電所の事故について。地震後、発電所の最初の爆発が起きたときから、「怖い、怖い・・・」という不安が大きくなるばかり。
国や電力会社がいうことなんて信用できんと思って、放射能もれの件については常に警戒していたんだけど、でも今は自分さえ安全であればいいなんて考えられないし。それでも、「このくらいの値ならまったく問題ない」という言葉で、安心することなんてとうていできず。
だとすると、できることといったら、水も、野菜も、今はあるものを受け入れて、東北がある程度回復してから自分の生活に入ってくるものを取捨選択するしかない。だけど、「子どもだけは」という思いはあって。

今、どこの専門家も「問題ない」と言っているけれど、問題ないわけはないでしょう。レントゲンの放射線量と比較している場合じゃないでしょう。今回、エックス線がどれほどの被爆量があるか、学べたのはよかったけど。
これから、何十年生きていくと思っているの。毎日、水を飲んで食事を作って洗濯を干して、仕事に行き学校に行き保育園に行き、その繰り返しが生きている間中続いていくのに。
津波で失われた命を思えば、放射能が原因で「健康を害する」ことをこんなに不安視することは大げさなのかもしれない。

私が広島で、高校まで原爆のことを細かに教わって育ったからか。
放射能って、時間がたてば薄まって、なくなると、思っている人が多いんじゃないのかなあ。
確かに、「被爆者」のうちのおばあちゃん(投下された翌々日に親族を探しに行って被爆)は、80歳過ぎてもまだ元気だ。広島市内の水道水だって、私が生まれたときから普通に飲まれている。
こんなこといちいち怖がっていたら、日常生活送れない。確かにそう。放射性物質にだけ気をつけてたらいいわけでもない。タバコを吸う人に、「可能性」でしか言えない怖さは伝わらないだろう。
だいたい、日本で今大騒ぎされているけれど、中国やロシアなんかでちょっと原子炉が故障して、今回みたいな「ガス抜き」が行われていても、事実が隠されていたら何も知らないままだ。

今の、これからの、何が怖いのか(悪影響があるのか)を、言葉にしなければ。
「問題ない」で国民をパニックにさせないように配慮しているのはわかるけれど、きっとそれももう限界なんじゃないか。
水道水の摂取制限が報道されたとたんに、乳幼児を持つ家庭以外の人でも水を買いに走る、規制がされていない野菜まで汚染を恐れて買い控える。みんな、不安で不安で、しょうがないのだ。誰も、「問題ない」に安心していない。

私が住んでいる関東地方にも放射能の値が高まって、何百キロと離れたここでさえ、これからのことを不安に思う。それは当然。でも、それ以上に、原発周辺の、「人が住めなくなった」、「食べ物を作れなくなった」あの土地を、いったいどうしていくつもりなんだろう。

大学のとき、チェルノブイリの原発事故関連の本を読み、「原発周辺数10キロ四方の、汚染された表土をブルドーザーでこそげとった」事実に、驚愕した記憶がよみがえった。
おそらく、福島も、そうなるんじゃないか。
何代も続けてきた田を、畑を。牛や鶏がいる舎を。家があった土地を。
表土をこそげとっても、戻ることはできなくて。

2週間たった今も、福島原発は不安な状況。
昨日今日と、水源地の放射線値が下がっても、まだ安心できる状況ではない。長期的に注意しておかないと。
放射性ヨウ素の半減期は数週間。放射性セシウムの半減期は30年。たったの、半減。

とりあえず私は今、水については、発表されている数値を信じて、ペットボトルを買うことは控えようと(おとといはつい買いに走ったが)。でも、今後数値が悪化したら、西側にいる家族に送ってもらおうと思っている。子どもの分だけは、できるだけ不安を消したい気持ちしかない。洗濯も、地震以降ほぼ部屋干し。外出は気にせずしているので、たぶんあまり意味はないけどねえ。

被爆した私の祖母は、まだ健在だけど、50代でガンを患った。因果関係なんてわからない。ガンを治せて、長生きできている幸せなおばあちゃんなのも事実。
被爆3世の私も、長生きするつもりでいる。そのために、原発に頼らないですむ方法を考えたいなあと思う。


こんな不安ばかりをあおるような書き方しか、今はできなくて。下書きのままにしておけばよかったかなと、迷い中。読んで嫌な気持ちをされた方、ごめんなさい。

夕飯の支度をしていたら、今日終業式だったあずが、持ち帰ったお道具箱の中の歌集を開いて、「お母さんどれ歌ってほしい?」と言うので、目次の中から適当に、目にとまった「にんげんっていいな」をリクエストした。忙しかったので、ほんと、考えなしに。
一生懸命大きな声で歌い始めたあずを横目に、魚を焼いていたら、あずが「くまのこみていたかくれんぼ~♪」と歌った瞬間、終わりまでの歌詞が一瞬で頭の中に浮かび、「しまった!」と後悔。
今、この歌を聞くとだめだー。
案の定、涙がぼろぼろ。はー。
「ふるさと」も、今はだめ。

はやく、すべての人があたたかいおうちに帰れますように。
すべてのふるさとに、清き水が戻りますように。

|

« ない… | Main | 春風びゅー! »

私の関心ごと」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 地震、その後:

« ない… | Main | 春風びゅー! »