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2005.03.01

マルセ太郎 『奇病の人』 講談社

学生の頃、マルセ太郎がうちの大学に公演に来た。私はその公演準備などでかりだされた学生の1人だった。
マルセ太郎という人は、もとはサルの形態模写やパントマイムをする芸人だった。晩年は「スクリーンのない映画館」という、映画を一人で語って演じる独自の芝居を続けていた。2001年に患っていた肝臓ガンで亡くなった。
その闘病生活を綴ったのがこの本。はじめっからガン告知をされるが、マルセさん持ちまえの前向きさで、病に立ち向かっていく。
この人、顔はちょっと怖いのだけど、世間を風刺したコントがめちゃくちゃおもしろかった。テレビなどにあまり出る人ではなかったので、知ってる人は少ないと思うけれど。そして芸だけでなく、文章もとてもおもしろい。闘病記なのに、おもわず吹き出してしまったりする。前著の『芸人魂』とともにおすすめ。

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